コカミドプロピルベタインの安全性や洗浄力から成分を解説しましょう。シャンプーや化粧品成分での毒性は?アミノ酸シャンプー、またベビー用シャンプーの赤ちゃん用、ハンドソープやボディーソープ、合成石けんにも配合され市販のシャンプー剤の約8割に使用されている両性界面活性剤です。
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コカミドプロピルベタインの危険性や刺激性
成分名 | 安全指標 | 医薬部外品名 | 界面活性剤の分類 |
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コカミドプロピルベタイン | E | ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液 | ベタイン系両性界面活性剤 |
アレルギー性 | 高 | シャンプーでかゆくなる要因のひとつ | ★★★★☆ |
刺激性 | 低 | 刺激が低いのでベビーシャンプーや 洗顔フォームに用いられる事が多い | ★☆☆☆☆ |
洗浄力 | 低 | 洗浄力は低く他の界面活性剤の補助的 | ★★☆☆☆ |
泡立ち | 中 | 他の界面活性剤との相互で泡立ち良い | ★★★☆☆ |
テクスチャー | 高 | 主にテクスチャー使用感や指通りが良 いため約8割のシャンプー剤に使用 | ★★★★★ |
★五段階で成分の指標を表示します。【★低い/弱い】➡【★★★★★高い/強い】
成分指標基準:当サイト監修者の美容師(美容家)メリーPoPo氏、佐川博之氏(元薬品会社/化粧品会社勤務)による専門家による体験と研究による指標とします。編集部
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ラウラミドプロピルベタイン
医薬部外品名はヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液といいます。また、とても似ているラウラミドプロピルベタインもベタイン系の界面活性剤です。単体では低刺激でマイルドですが他の界面活性剤(洗浄成分)の補助をし、泡立ちや洗浄力のバランスを保ちテクスチャーを良くします。
ラウラミドプロピルベタインは非常にコカミドプロピルベタインと似ていてやはりかゆみやアレルギーの要因と考えられます。まぁ実際に私はアレルギーでかゆくなった成分です。
主にオールインワンシャンプーやボタニカルシャンプー、オーガニックシャンプー、合成シャンプーやアミノ酸シャンプーなどほとんどのシャンプー剤に手触りが良くなる為、少なからず配合される事が多いベタイン系の界面活性剤です。
よくアミノ酸系界面活性剤と間違われて記載されるWeb解析サイトがあります。のでご注意ください。
ラウラミドプロピルベタインの関連記事
関連記事:いち髪の成分_口コミ「アレルギーでかゆい?」シャンプートリートメント解析
コカミドプロピルベタインの効果
コカミドプロピルベタイン(CAPB)は両性界面活性剤としての特性をもち、消毒や洗浄が特徴的な界面活性剤です。シャンプーでは泡立ちや洗浄、そしてテクスチャー(使用感)を良くする為に使用されますが他の洗浄成分と混ぜることにより洗浄力や刺激性を緩和してくれる半面、泡立ちや洗浄力を良くします。
コカミドプロピルベタインを配合することによりシャンプーの指どおりが良くなるためほとんどのシャンプー剤に入っていることが多い。
- 単体では泡立ち洗浄力、刺激性は弱い
- 他の界面活性剤の泡立ちや洗浄力を補助する
- 他の界面活性剤の刺激性を緩和する
- シャンプーのテクスチャー使用感がアップする
コカミドプロピルベタインのデメリット
コカミドプロピルベタインのアレルギーとデメリットについて記載しましょう。メリットは髪の手ざわりや泡立ちが良くなり、洗い心地がよい事があげられ多くのシャンプーに使われます。
コカミドプロピルベタインのデメリットは敏感肌やアトピー、また職業性の接触性皮膚炎がある場合にアレルギーやかゆみが生じます。敏感肌や赤ちゃんには、お肌のバリア機能を妨げる可能性がある事です。
メリット | デメリット |
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乾燥ぎみの毛髪の方 | 使用に注意が必要な方 |
マイルドで低刺激なシャンプー | ・敏感肌・赤ちゃん |
テクスチャーの良いシャンプー | ・アレルギー体質・シャンプーでかゆみが生じる方 |
シャンプーに泡立ちの良さを求める方 | ・接触性皮膚炎のある方 |
コカミドプロピルベタインとベビーシャンプー
コカミドプロピルベタインは残念ながら赤ちゃん用シャンプー多数に入っています。私の経験と知識上、赤ちゃんには控えて欲しいシャンプー成分です。
コカミドプロピルベタインは刺激性がないため安全と誤認されていますが「かゆみが出始めると止まりません」また、乾燥肌や敏感肌はアトピー予備軍ともいわれています。
赤ちゃんには使わないで欲しい成分です
上記の方はなるべく使用を控えた方が無難な成分です。また、私は認識が甘かった時期に子供に使ってしまいました。
現在であれば、我が子へは絶対に使いません。自信と同じような「かゆみの辛さ」を与えたくありませんからね。
私の体験の他に参照した文献やWebサイトにen.Wikipediaはじめ多数の海外サイトや参考サイトは記事下に掲載しています。ご参考ください赤ちゃんのために!
コカミドプロピルベタインとアレルギー
上記のコカミドプロピルベタインの安全性と刺激性の指標は独自調査と過去のアレルギー体験からの指標です。刺激性は低いのでベビーシャンプーにも使われる事が多いCAPBです。下記のように安全性が高いとはいいきれません。
コカミドプロピルベタイン(CAPB)界面活性剤を安全性や副作用について調査してみました。アレルギー体質やアトピー体質、敏感肌やシャンプーで頭がかゆくなる方は注意が必要な成分です。
健康で問題のない地肌であれば特に気にすることはないでしょう。
調べていてわかった事は一部の敏感肌やアトピー体質ユーザーにアレルギー反応をおこすということです。
アメリカ接触性皮膚炎学会では2004年にアレルギー反応がある成分として認定され日本においては未だに多くのシャンプーに配合されています。が、徐々に問題視され始めています。
以下、コカミドプロピルベタインをCAPBと表記します。コカミドプロピルベタインのジメチルアミドアミン(DMAPA)という物質が要因の一つです。2004年にアレルゲンオブザイヤーに指定されてからは要因のDMAPA(ジメチルアミドアミン)の量が制限されている模様ですが日本では定かではありません。
皮膚障害
理美容師のシャンプー液等の使用による接触性皮膚炎(化学物質による疾病に関する分科会検討資料)
CAPBは界面活性剤でシャンプーとして多用されている。皮膚のバリア機能を破壊する作用があり、様々な物質の感作の機会を作る。
シャンプー解析サイトのコカミドプロピルベタインの評価については注意が必要です。日本のWekipediaから化粧品サイトやシャンプー解析サイトには副作用なし赤ちゃんにも安心で安全とありますが少なくとも私は過去にコカミドプロピルベタインにもアレルギー反応がでてかゆみを伴っているので安全とはいいきれません。シャンプー解析サイトのコカミドプロピルベタインの評価については注意が必要です。
コカミドプロピルベタインのかゆみの口コミ
「シャンプーにコカミドプロピルベタインが入っているとかゆみが生じる」私もかゆくなるタイプです。
以下、体験記
コカミドプロピルベタインのかゆみの特徴はシャンプーした直後から「かゆい」ということです。そのシャンプーの配合量や成分との兼合いもあり、CAPBの配合量が多いとかゆみが止まりません。CAPBの量が少なめだと使用3回以降は気にならなくなります。
コカミドプロピルベタインやラウラミドプロピルベタインは皮膚科でパッチテストを受けて初めて医師に診断されます。私の体験記以外にもコカミドプロピルベタインでかゆいという口コミがありましたので掲載しておきましょう。
また、コカミドプロピルベタインの他にもかゆみが生じる成分としてコカミドDEAという成分も他の化粧品解析サイトでは安全とあるが疑問に思う。
コカミドプロピルベタインのアレルギー体験談
コカミドプロピルベタインによるアレルギーの口コミです。
シャンプーで洗うと洗った後からかゆみが生じることが多く、皮膚科医院でアレルギーパッチテストの結果として、「コカミドプロピルベタイン」「ラウラミドプロピルベタイン」のアレルギーがあり合わないので使用を控えるように診断されました。アメリカの評価ではコカミドプロピルベタインはアレルゲンオブザイヤーに認定されているそうです。シャンプーの8割に入っている洗浄成分なのでベビーシャンプーにも入っている成分です。
メリーPoPoの接触性皮膚炎の薬剤はカラー剤からパーマ液、シャンプー剤に入っているものやゴム手袋のラッテクスアレルギーもありました。以下は皮膚科のパッチテストで診断されたアレルギー成分です。
引用:メリーPoPoの体験とアレルギー
- カラー剤のジアミンかぶれ
- ゴム手袋ラテックスアレルギー
- シャンプー剤のコカミドプロピルベタイン
- コカミドDEA(ジエタノールアミン)、TEA(トリエタノールアミン)、MEA(モノエタノールアミン)
- その他、防腐剤のパラベンや薬液40種が反応
上記のコカミドプロピルベタインのアレルギーに関する口コミはほんの一部ですが同じようにCAPBでアレルギー反応が起きる方は多いようです。日本の厚生労働省の対策に今後、期待したいものですね。
私は美容師時代にコカミドプロピルベタインやコカミドDEAその他のベタイン系やTEA(トリエタノールアミン)、プロピレングリコールetcなどで接触性皮膚炎を起こし皮膚科へ通院していました。職業性の接触性皮膚炎です。手荒れやかゆみがひどく皮膚科でパッチテストの結果は上記の成分がアレルゲン反応を起こしていました。美容師の場合は仕事がら避けようがありませんからね。
現在もほぼ8割以上のシャンプー剤にはコカミドプロピルベタインは多かれ少なかれ入っています。シャンプー裏面に配合量の多い順に全成分表示されていますからなるべくコカミドプロピルベタインが少ない物を選んでいます。
コカミドプロピルベタインが入っていないシャンプー
コカミドプロピルベタインが入っていないシャンプーを探すのが大変な状態です。下のシャンプーはコラージュフルフル全成分画像です。
関連記事:コカミドプロピルベタインの入っていないシャンプーは市販であるの?
モリンガボタニカルズヘアウォッシュ
関連記事:美容師解析-モリンガボタニカルズ-ヘアウォッシュ口コミ無添加の評判
コラージュフルフル

コラージュフルフル成分特性
コカミドプロピルベタインは入っていないのですがコラージュフルフルはミコナゾール硝酸塩やピロクトンオラミンの医薬部外品成分が主成分です。
ミコナゾール硝酸塩やピロクトンオラミンは抗菌作用や殺菌作用があるため・フケ・かゆみ・ニオイと頭皮に問題がある方が使用されて良いのですが使い続けることはおすすめできません。
皮膚の常在菌(良性菌)まで殺菌するためです。頭皮の問題が解決したら他のシャンプーへ切り替えましょう。また、脂漏性皮膚炎の方へは有効ですが皮膚科専門医の支持のもと使用しましょう。
コカミドプロピルベタインと市販シャンプー
コカミドプロピルベタインは市販のシャンプー剤にはほとんど8割のシャンプーに配合されています。シャンプーで頭が痒くなる場合、コカミドプロピルベタインの配合量が少ないシャンプーを選びましょう。
下の画像のように左は水から4番目、右は水の次に入っていますから主力の洗浄成分になっています。












コカミドプロピルベタインが入っているシャンプー
このサイトでコカミドプロピルベタインが入っているシャンプーを記載します。できればコカミドプロピルベタインが入っていないシャンプーが理想ですがなかなかそうもいかずわずかでも配合されているのが現状です。
- ボタニストBOTANISTかゆい
- チャップアップシャンプー
- ビオルチアシャンプー
- スカルプDボーテ
- haruメンズスカルプシャンプー
コカミドプロピルベタインとシャンプー補足
コカミドプロピルベタインとシャンプーについて記載してきましたが、メリットとデメリットが特徴的な界面活性剤でもあります。できれば、個人的には敏感肌やアトピー体質、アレルギーがある方には使用して欲しくない成分ですが、8割のシャンプー剤に入っていることからさけることは厳しい洗浄成分でもあります。
しかし、中にはコカミドプロピルベタインの配合量が少ないシャンプー剤や入っていないものもあります。後は、他の成分との兼合いでバランスが摂れたシャンプー剤が理想でしょう。
界面活性剤の関連記事
関連記事:コカミドDEA-化粧品やシャンプーの安全性や毒性とは?成分解説
関連記事:ラウレス硫酸Na-安全性や危険性シャンプー化粧品毒性や類似成分を解説
関連記事:両性界面活性剤ってなに?どんな成分か
参照文献-サイト
- en.wikipedia.
- sciencedirect.com
参照元:自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典/ウソをつく化粧品/cosmeticsinfo/ 頭皮応用製品に関連する頭皮のアレルギー性接触皮膚炎:局所アレルゲンの系統的レビュー / sciencedirect / en.wikipedia / onlinelibrary / ACDS / 北米におけるコカミドプロピルベタインおよびアミドアミンに対するアレルギー/日本皮膚科学会ガイドライン
追記文献
嘘の無い本
「自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典」著作者:東京美容科学研究所所長 小澤王春氏
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