「コカミドプロピルベタインでかゆい? 」「ベタインシャンプーが合わない?」「シャンプーがかゆい」アレルギーや安全性、洗浄力から成分を解説しましょう。シャンプーや化粧品成分での毒性は? アミノ酸系シャンプー、またベビー用シャンプーの赤ちゃん用、ハンドソープやボディーソープ、合成石けんにも配合され市販のシャンプー剤の約8割に使用されている両性界面活性剤です。
しかし、厚生労働省や日本皮膚科学会、及び多くに皮膚科医師はアトピー肌や敏感肌には避けた方が良い成分がベタイン系です。
コカミドプロピルベタインの危険性
ラウラミドプロピルベタイン:別名
コカミドプロピルベタインは別名をラウラミドプロピルベタインともいわれます。化学構成的には違いがありますが、ほぼ同じ作用や効果といって宜しいでしょう。低刺激で保湿性はありますが皮膚と毛髪への残留度が高い界面活性剤です。
*参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Cocamidopropyl_betaine、https://www.contactderm.org/、https://www.acme-hardesty.com/wp-content/uploads/Cocoamidopropyl-Betaine-CAPB-SDS.pdf、https://dermnetnz.org/topics/contact-allergy-to-cocamidopropyl-betaine、https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/71/9/71_1136/_article/-char/ja/
ラウラミドプロピルベタイン医薬部外品名ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液
成分名 | 安全指標 | 医薬部外品名 | 界面活性剤の分類 |
---|---|---|---|
コカミドプロピルベタイン | E | ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液 | ベタイン系両性界面活性剤 |
バリア機能の損傷 | 高 | シャンプーでかゆくなる要因のひとつ | ★★★★☆ |
刺激性 | 低 | 刺激が低いのでベビーシャンプーや 洗顔フォームに用いられる事が多い |
★☆☆☆☆ |
洗浄力 | 低 | 洗浄力は低く他の界面活性剤の補助的 | ★★☆☆☆ |
泡立ち | 中 | 他の界面活性剤との相互で泡立ち良い | ★★★☆☆ |
テクスチャー | 高 | 主にテクスチャー使用感や指通りが良 いため約8割のシャンプー剤に使用 |
★★★★★ |
ベタインは保湿系の両性界面活性剤
医薬部外品名はヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液といいます。また、とても似ているラウラミドプロピルベタインもベタイン系の界面活性剤です。単体では低刺激でマイルドですが他の界面活性剤(洗浄成分)の補助をし、泡立ちや洗浄力のバランスを保ちテクスチャーを良くします。
ラウラミドプロピルベタインは非常にコカミドプロピルベタインと似ていてやはりかゆみやアレルギーの要因と考えられます。まぁ実際に私はアレルギーでかゆくなった成分です。
主にオールインワンシャンプーやボタニカル系シャンプー、オーガニック系シャンプー、合成シャンプーやアミノ酸系シャンプーなどほとんどのシャンプー剤に手触りが良くなる為、少なからず配合される事が多いベタイン系の界面活性剤です。
よくアミノ酸系界面活性剤と間違われて記載されるWeb解析サイトがあります。のでご注意ください。
*ベタイン系はアミノ酸シャンプーではありません
コカミドプロピルベタインの効果
コカミドプロピルベタイン(CAPB)は両性界面活性剤としての特性をもち、消毒や洗浄が特徴的な界面活性剤です。シャンプーでは泡立ちや洗浄、そしてテクスチャー(使用感)を良くする為に使用されますが他の洗浄成分と混ぜることにより洗浄力や刺激性を緩和してくれる半面、泡立ちや洗浄力を良くします。
コカミドプロピルベタインを配合することによりシャンプーの指どおりが良くなるためほとんどのシャンプー剤に入っていることが多い。
- 単体では泡立ち洗浄力、刺激性は弱い
- 他の界面活性剤の泡立ちや洗浄力を補助する
- 他の界面活性剤の刺激性を緩和する
- シャンプーのテクスチャー使用感がアップする
コカミドプロピルベタインのデメリットな保湿性
コカミドプロピルベタインのアレルギーとデメリットについて記載しましょう。メリットは髪の手ざわりや泡立ちが良くなり、洗い心地がよい事があげられ多くのシャンプーに使われます。
コカミドプロピルベタインのデメリットは敏感肌やアトピー、また職業性の接触性皮膚炎がある場合にアレルギーやかゆみが生じます。敏感肌や赤ちゃんには、お肌のバリア機能を妨げる可能性がある事です。
メリット | デメリット |
---|---|
乾燥ぎみの毛髪の方 | 使用に注意が必要な方 |
マイルドで低刺激なシャンプー | ・敏感肌・赤ちゃん |
テクスチャーの良いシャンプー | ・アレルギー体質・シャンプーでかゆみが生じる方 |
シャンプーに泡立ちの良さを求める方 | ・接触性皮膚炎のある方 |
コカミドプロピルベタインとベビーシャンプー
コカミドプロピルベタインは残念ながら赤ちゃん用シャンプー多数に入っています。私の経験と知識上、赤ちゃんには控えて欲しいシャンプー成分です。
コカミドプロピルベタインは刺激性がないため安全と誤認されていますが「かゆみが出始めると止まりません」また、乾燥肌や敏感肌はアトピー予備軍ともいわれています。
赤ちゃんには使わないで欲しい成分です
上記の方はなるべく使用を控えた方が無難な成分です。また、私は認識が甘かった時期に子供に使ってしまいました。
現在であれば、我が子へは絶対に使いません。自信と同じような「かゆみの辛さ」を与えたくありませんからね。
私の体験の他に参照した文献やWebサイトにen.Wikipediaはじめ多数の海外サイトや参考サイトは記事下に掲載しています。ご参考ください赤ちゃんのために!
コカミドプロピルベタインとアレルギー
*日本皮膚科学会によるアレルギー性皮膚炎のデータグラフです。コカミドプロピルベタインとの直接の因果関係はありません。アレルギーの参考資料として掲載します。
上記のコカミドプロピルベタインの安全性と刺激性の指標は独自調査と過去のアレルギー体験からの指標です。刺激性は低いのでベビーシャンプーにも使われる事が多いCAPBです。下記のように安全性が高いとはいいきれません。
コカミドプロピルベタイン(CAPB)界面活性剤を安全性や副作用について調査してみました。アレルギー体質やアトピー体質、敏感肌やシャンプーで頭がかゆくなる方は注意が必要な成分です。
健康で問題のない地肌であれば特に気にすることはないでしょう。
調べていてわかった事は一部の敏感肌やアトピー体質ユーザーにアレルギー反応をおこすということです。
アメリカ接触性皮膚炎学会では2004年にアレルギー反応がある成分として認定され日本においては未だに多くのシャンプーに配合されています。が、徐々に問題視され始めています。
以下、コカミドプロピルベタインをCAPBと表記します。コカミドプロピルベタインのジメチルアミドアミン(DMAPA)という物質が要因の一つです。2004年にアレルゲンオブザイヤーに指定されてからは要因のDMAPA(ジメチルアミドアミン)の量が制限されている模様ですが日本では定かではありません。
皮膚障害
理美容師のシャンプー液等の使用による接触性皮膚炎(化学物質による疾病に関する分科会検討資料)
CAPBは界面活性剤でシャンプーとして多用されている。皮膚のバリア機能を破壊する作用があり、様々な物質の感作の機会を作る。
Iijima, Shigeruko ; Murayama, Kayo ; Takayama, Noriko その他. / コカミドプロピルベタイン含有洗浄剤によるアレルギー性接触皮膚炎の 1 例―洗浄剤に含まれる不純物が原因抗原と考えられた例―. In: Japanese Journal of Allergology. 2022 ; Vol. 71, No. 9. pp. 1136-1142.
藤田医科大学
非アレルギーのばく露とは?
*日本皮膚科学会によるアレルギー性皮膚炎のデータグラフです。コカミドプロピルベタインとの直接の因果関係はありません。アレルギーと化粧品との件数ですシャンプーが27.12%,アレルギーの参考資料として掲載します。
厚生労働省発表の「2022年1月24日の第12回化学物質による疾病に関する分科会 議事録」によると「コカミドプロピルベタイン(CAPB)」についてこのような記載があります。
”コカミドプロピルベタインは界面活性剤であるため、皮膚のバリア機能を破壊し、他のアレルゲンにばく露した際にアレルギー反応が起こる可能性が考えられ”
要するにこの議事録の一部では、美容師のシャンプーによる接触性皮膚炎やアレルギーまた、アトピー性皮膚炎について「システアミン」や「コカミドプロピルベタイン」について議論されています。
結論、「コカミドプロピルベタインはアレルゲンではないとの判断がくだされている」
要するに、「コカミドプロピルベタインは界面活性剤であり皮膚のバリア機能を破壊する」ことは認められているがコカミドプロピルベタインが直接のアレルギーではなく、他の化学成分にさらされて(ばく露)アレルギー反応が起こると結論づけられている。
以上のことから大臣告示からは外されている。
美容師
しかし、私が皮膚科医院で接触性皮膚炎と診断されパッチテストにより「コカミドプロピルベタイン」含むエタノールアミン(TEA,DEA,MEA)にアレルギー反応がでたのは、もう30年も前のことである。未だに多くのシャンプー剤に入っている成分です。
また、現在もコカミドプロピルベタインやエタノールアミンの配合量にもよるが、入っていなければ「かゆみ」がでることは無い。
シャンプー解析サイトのコカミドプロピルベタインの評価については注意が必要です。日本のWekipediaから化粧品サイトやシャンプー解析サイトには副作用なし赤ちゃんにも安心で安全とありますが少なくとも私は過去にコカミドプロピルベタインにもアレルギー反応がでてかゆみを伴っているので安全とはいいきれません。シャンプー解析サイトのコカミドプロピルベタインの評価については注意が必要です。
コカミドプロピルベタインとパッチテスト実例
コカミドプロピルベタインとパッチテストの実例を「労災疾病等医学研究普及サイト」を参考にしています。
結論:皮膚炎が重症であるほど複数に反応してアレルギー性皮膚炎の割合が高くなると診断が下っています。
労災疾病等医学研究普及サイトによる「理・美容師の皮膚炎症例におけるパッチテストの結果」によると陽性反応が多い染毛剤のパラフェニレンジアミン(通称:ジアミンかぶれ)80%、次に整髪剤やスタイリング剤で66.7%です。
3番目にシャンプー剤の50%と約半数の方々がパッチテストで陽性反応を示しています。その中でもコカミドプロピルベタインでの陽性反応が50%ですから二人に一人という事です。
アレルゲン成分名 | テスト濃度 | 用途 |
---|---|---|
コカミドプロピルベタイン (CAPB) |
1% | ベタイン系 合成界面活性剤 |
システィン塩酸塩 通称:システィン |
1% | パーマ液 |
チオグリコール酸アンモニウム | 1% | パーマ液 |
モノエタノールアミン(MEA) | 2% | アルカリ剤 |
上記、厚生労働省発表の議事録にでた*システアミンはわずかに21.4%です。
また、労災疾病等医学研究普及サイトではアレルギー性皮膚炎の要因について
「アレルギー性皮膚炎の原因物質は、複数あることが多い」
労災疾病等医学研究普及サイト「理・美容師の皮膚炎症例におけるパットテストの結果」
*システアミン塩酸塩といって主にシスティンパーマ1液の原料です。
参考:「理・美容師の皮膚炎症例におけるパットテストの結果」労災疾病等医学研究普及サイト物理的因子疾患
コカミドプロピルベタインのかゆみ
シャンプーやボディーソープのかゆみ
頭がかゆいシャンプーの性では?
「シャンプーにコカミドプロピルベタインが入っているとかゆみが生じる」私もかゆくなるタイプです。
以下、体験記
コカミドプロピルベタインのかゆみの特徴はシャンプーした直後から「かゆい」ということです。そのシャンプーの配合量や成分との兼合いもあり、CAPBの配合量が多いとかゆみが止まりません。CAPBの量が少なめだと使用3回以降は気にならなくなります。
コカミドプロピルベタインやラウラミドプロピルベタインは皮膚科でパッチテストを受けて初めて医師に診断されます。私の体験記以外にもコカミドプロピルベタインでかゆいという口コミがありましたので掲載しておきましょう。
また、コカミドプロピルベタインの他にもかゆみが生じる成分としてコカミドDEAという成分も他の化粧品解析サイトでは安全とあるが疑問に思う。
コカミドプロピルベタインのアレルギー体験談
コカミドプロピルベタインによるアレルギーの口コミです。
シャンプーで洗うと洗った後からかゆみが生じることが多く、皮膚科医院でアレルギーパッチテストの結果として、「コカミドプロピルベタイン」「ラウラミドプロピルベタイン」のアレルギーがあり合わないので使用を控えるように診断されました。アメリカの評価ではコカミドプロピルベタインはアレルゲンオブザイヤーに認定されている。シャンプーの8割に入っている洗浄成分なのでベビーシャンプーにも入っている成分です。
メリーPoPoの接触性皮膚炎の薬剤はカラー剤からパーマ液、シャンプー剤に入っているものやゴム手袋のラッテクスアレルギーもありました。以下は皮膚科のパッチテストで診断されたアレルギー成分です。
引用:メリーPoPoの体験とアレルギー
- カラー剤のジアミンかぶれ
- ゴム手袋ラテックスアレルギー
- シャンプー剤のコカミドプロピルベタイン
- コカミドDEA(ジエタノールアミン)、TEA(トリエタノールアミン)、MEA(モノエタノールアミン)
- その他、防腐剤のパラベンや薬液40種が反応
上記のコカミドプロピルベタインのアレルギーに関する口コミはほんの一部ですが同じようにCAPBでアレルギー反応が起きる方は多いようです。日本の厚生労働省の対策に今後、期待したいものですね。
私は美容師時代にコカミドプロピルベタインやコカミドDEAその他のベタイン系やTEA(トリエタノールアミン)、プロピレングリコールetcなどで接触性皮膚炎を起こし皮膚科へ通院していました。職業性の接触性皮膚炎です。手荒れやかゆみがひどく皮膚科でパッチテストの結果は上記の成分がアレルゲン反応を起こしていました。美容師の場合は仕事がら避けようがありませんからね。
現在もほぼ8割以上のシャンプー剤にはコカミドプロピルベタインは多かれ少なかれ入っています。シャンプー裏面に配合量の多い順に全成分表示されていますからなるべくコカミドプロピルベタインが少ない物を選んでいます。
コカミドプロピルベタインが入っていないシャンプー
コカミドプロピルベタインが入っていないシャンプーは極論、下記の石鹸シャンプーとボタニカルズ以外にありません。ただし、配合量が少ないシャンプーは存在します。
アトピーの場合で炎症のある場合は、基本的に湯シャンのみです。コカミドプロピルベタイン他、界面活性剤を使っちゃいつまでも治りません。
どうしてもシャンプーを使いたい場合には石鹸シャンプーでシンプルな石けん素地成分です。
関連記事:コカミドプロピルベタインの入っていないシャンプーは市販であるの?
モリンガボタニカルズヘアウォッシュ
関連記事:モリンガシャンプー口コミアトピーや敏感肌におすすめオーガニック成分の使い方
石鹼シャンプー
関連記事:竹炭シャンプー口コミアトピー効果なし?美容師の成分解析
コカミドプロピルベタインが入っていないシャンプーを探すのが大変な状態です。下のシャンプーはコラージュフルフル全成分画像です。
コラージュフルフル
コラージュフルフル成分特性
コカミドプロピルベタインは入っていないのですがベタイン系の洗浄成分キシエチルイミダゾリウムベタイン(別名:ココアンホ酢酸Na)両性界面活性剤が入っています。
コラージュフルフルはミコナゾール硝酸塩やピロクトンオラミンの医薬部外品成分が主成分です。
ミコナゾール硝酸塩やピロクトンオラミンは抗菌作用や殺菌作用があるため・フケ・かゆみ・ニオイと頭皮に問題がある方が使用されて良いのですが使い続けることはおすすめできません。
皮膚の常在菌(良性菌)まで殺菌するためです。頭皮の問題が解決したら他のシャンプーへ切り替えましょう。また、脂漏性皮膚炎の方へは有効ですが皮膚科専門医の支持のもと使用しましょう。
コカミドプロピルベタインと市販シャンプー
コカミドプロピルベタインは市販のシャンプー剤にはほとんど8割のシャンプーに配合されています。シャンプーで頭が痒くなる場合、コカミドプロピルベタインの配合量が少ないシャンプーを選びましょう。
下の画像のように左は水から4番目、右は水の次に入っていますから主力の洗浄成分になっています。
アルジェランは水から4番目
水の次にベタイン主力シャンプー
コカミドプロピルベタインを避けられない場合は上記のようになるべく3番目以降に配合されていると「かゆみが少なからず避けられます」また、他の界面活性剤との兼ね合いもあります。
いち髪全成分ベタイン主力のシャンプー
メリット全成分
シャンプーでかゆみが生じる方は一度、皮膚科医に相談しパッチテストをしてもらうと「自分に合わない成分が把握できます」
椿シャンプーは2番目にコカミドプロピルベタイン
ベタイン系シャンプー全成分
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