合成界面活性剤は石油系だけではありません。現在は界面活性剤と表すとほとんどが合成界面活性剤に属します。よく「アミノ酸界面活性剤」「アミノ酸系界面活性剤」があることを認識しておきましょう。合成界面活性剤は純粋石けん素地と違い肌に残留しやすいやすいことを覚えておきましょう。
合成界面活性剤とは、化学合成された洗浄、乳化を目的とした界面活性剤でコスメではシャンプーや化粧品類、また、洗剤や食器洗浄などあらゆる油や汚れを落とす目的や水と油を混ぜ合わせる目的があります。
それゆえに、メリットとデメリットがあるわけですね。
成分名 | 安全性指標 | 医薬部外品名 | 界面活性剤の分類 |
---|---|---|---|
種類が複数に存在する | D | 化合物が多い | 合成界面活性剤 |
刺激性 | 弱い~強い | 各、界面活性剤の 配合割合で変化する | 1~5まで |
洗浄力 | 弱い~強い | 上記、同じ | 1~5まで |
殺菌力(消毒) | 有り | 上記、同じ | |
備考 | 合成界面活性剤 | 肌のバリア機能を破壊 するといわれています |
合成界面活性剤はなぜ肌に悪いの?
合成界面活性剤はなぜ肌に悪いのでしょう? 気になりますよね。
シャンプーや化粧品の場合にはお肌に直接、使う物ですから石けんと比べ肌に残留しやすい事
お肌のバリア機能を低下(破壊)する事があげられます。
要するに、生分解性が悪いのです。石けんは生分解性に優れ、下水や川に流しても約24時間以内に分解されます。
しかし、洗剤を含め、合成界面活性剤は分解しずら性質があります。
お肌の場合、石けんは弱アルカリ性ですが、汗や皮脂、化粧水の酸性、弱酸性で分解されお肌に残留しません。
また、合成界面活性剤はお肌に残留して皮膚のバリア機能を破壊、又は低下させます。
要するに、化粧品やシャンプーに配合された合成界面活性剤はお肌のバリア機能を破壊して水分補給や保湿を補うわけです。
合成洗剤や洗浄剤による皮膚障害が問題となっている。これは界面活性剤によって皮膚のバリア機能が破壊されることが、原因のひとつと考えられる。
大阪府立公衆衛生研究所研究報告「界面活性剤の皮膚常在菌への影響」より
よくあるシャンプーやコスメ成分の解析サイトによくある見解です「弱酸性だからといってお肌に優しい」確かに刺激は少ないと言えます。
しかし、上記のことから毎日、お使いになられる場合は注意が必要です。合成界面活性剤は化学的に合成された洗剤だということを念頭に置きましょう。
*参考書籍:自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典_メタモル出版、及び監修ヒロさんの知識、メリーPoPoさんの体験より
お肌が乾燥する要因は合成界面活性剤も原因の一つです
合成界面活性剤を多用する事で「お肌が乾燥する」「乾燥肌になる」「乾燥肌から敏感肌になった」というのはよくあることです。
なぜ? でしょう、、、。洗顔(又は洗髪)をして化粧水や美容液、トリートメントも使っているのに?
合成界面活性剤は洗浄と乳化するのでシャンプーや化粧品に使用される事は上記で話しました。
シャンプーや化粧品には合成界面活性剤の洗浄を補うため、さまざまな保湿成分も配合されています。
しかし、美容クリームやトリートメント、コンディショナーその他の化粧品類にも合成界面活性剤が使用されています。
なぜ化粧品類には合成界面活性剤を使わなければならないのでしょうか。
シャンプーやトリートメント、ヘアケア商品、美容クリームや乳液、etc等は、水と油を混ぜて作られます。
水と油は本来であれば混ざりあわない物質です。
界面活性剤を使うことにより水と油が分離しないように品質保持のために界面活性剤を使うわけです。
この状態を乳化といいます。
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