美容師の腰痛は辛いですね。対策は痛止めの注射とコルセット装着を余儀なくされました。現在、主流のバックシャンプーの意図が理解できます。メリーPoPoは椎間板ヘルニアと診断されました。
現在は不思議に完治し痛みはありません。経験から美容師が腰痛にならない為に気を付ける事や腰痛対策を解説していきましょう。
美容師の腰痛-対策 シャンプーで腰が痛い?痛くはないが違和感がある!
シャンプーで腰が痛い、前兆で違和感がある。ひどくなる前の対策=無理をせず腹筋や背筋を鍛える。すでに違和感がある=毎日、浴槽で温める、家族が居たらさすってもらう。揉んじゃダメです。
すでに痛い=コルセットあるいはサラシを巻く、痛み止め鎮痛剤の使用。病院や接骨院へ行き医師の指示に従う。
腰痛予防 | 腰痛対策 |
---|---|
筋トレ | まずは病院で診断 |
腰の柔軟運動ストレッチ | 中腰にならない |
毎日入浴して腰を冷やさない | シャンプー台の改善 バックシャンプー必須 |
コルセットの装着 | コルセット必須 |
サラシの方が汗を吸収し | 柔軟性もあり良い |
美容師の腰痛-ある日の一日(体験談)
美容師メリーPoPoの体験談です。腰痛との付き合いは約10年間、椎間板ヘルニアと診断され5年でした。ある日、突然に痛みが来ますからアシスタントや初級技術者はご注意ください。現在振り返ると、前兆のように身体は知らせてくれます。腰の違和感です。
- 7:00起床
朝食
出勤準備
腰回りこわばり違和感を感じる - 8:00革靴の紐結びで激痛
駅近くの病院へ自転車につかまりながら
レントゲン検査で椎間板ヘルニアの診断
注射2本の痛み止め
鎮痛薬の処方
コルセットの装着
(鉄板が入っている)
安静と言われるが予約が入っていた。
お店に報告連絡 - 11:00出社
仕事
- 17:00閉店
- 19:00帰宅
腰痛のひどい時は立っても座っても痛みがあります。寝る時も大変です。トイレや洗面台でも前かがみになれません。くれぐれもアシスタントの方は注意してください。
美容院サロンのオーナーさんは従業員の腰痛予防のためにもバックシャンプーがお勧めです。お客様でも普通の電動シャンプー椅子で首に負担がかりシャンプーができない方がいらっしゃいます。
美容師の腰痛対策-コルセットと晒し
画像は「一反の晒し」を解いた画像です。約10mありますから2つ作れます。ウエスト70~80cmの場合です。まぁ、ウエスト90cmの方でも巻き数は少なくなりますが大丈夫でしょう。
腰痛歴10年ヘルニア歴5年でコルセットより「晒しが良い事に気づく」
実に腰痛はインターン時代から続いてた職業病です。現在のような「バックシャンプー」が一般的ではありませんでした。座高が高いものですから、前かがみでシャンプーや流しをすることが多く無理な態勢だったのでしょう。
湿布やホカロンも常備品で鎮痛剤も常用していました。今、思うと運動不足やストレッチの大切さを痛感します。
病院に通い最初はソフトコルセットを渡されましたが、作業をしているとズレたり締りがなく会わなかったようです。
椎間板ヘルニアと診断されてからは鉄板入りコルセットを付けましたが、自由が効かないし腰の肌がすりむけます。
そんな時に祭りで「さらし」を巻いたのを思い出し、サラシにしてみたんです。これがコルセットの不快感が無く、汗も吸収してくれて固定力や柔軟性もあるので美容師の仕事やプライベートでも大分「楽になった」のです。
コルセットが痛い場合はサラシを巻く
腰痛用のコルセットも色々と種類がありますが、重度の腰痛の場合は鉄板が入ったものがあります。
きつめに固定をよぎなくされ肌が擦り剝け痛い場合があり、ソフトなコルセットは逆に意味のないコルセットとなる場合も多く辛いのが現状でしょう。
コルセットとサラシの比較
サラシ | ハードコルセット | ソフトコルセット |
---|---|---|
綿100% | 化繊/鉄板/マジックテープ | 化繊/ポリエステル/ マジックテープ |
吸水性がある | 蒸れる | 蒸れる |
柔らかでしなやか | ヘルニア用なのでガチガチ | 柔らかすぎて |
キツく巻くと固定力 もありサポート力もある | 固定力は抜群だが仕事では 肌が擦りむける | コルセットの意味が なくサポーター感覚 |
安価 | 高価 | ーーー |
上記のことから美容師が作業するうえで、腰痛にはサラシが向いているので長く使用していました。
晒しその他のメリット
晒しのその他メリットとしてお腹が冷えません。また、ボディースーツのような効果がみられお腹がでません。何よりも固定力があり柔軟性にも富んでいます。蒸れないのも作業には最適です。
特にヘルニアになると寝起きが大変です。ドレッサーでの前かがみも大変です晒しなら腰をホールドし自由も利いてくれます。
デメリットといえば巻くのにコツが要ります。
晒しを準備(下ごしらえ)コルセット用に作ります
腰痛用サラシの手順
腰痛用サラシを作る手順を解説します。
そんな時はサラシ(晒)を一反用意します。一反は約9m~10mあり、長さを半分にすると約4,5mで洗い換えができます。幅は約33cmですから半分におります。
晒(さらし)とは木綿でできた真っ白な長い布です。
- 4,5~5mが2つ
- 幅33cmを二つ折りにします
- クルクルと丸めていきましょう
- 使うとき巻きやすくなります
晒しを真ん中から半分に切ります
はじめに真ん中から半分に切って2本作りましょう。
晒しを半分に切ると洗い替えができます。ウエスト70~80cmだと晒し半反でちょうど良い締め加減で固定できます。
晒しは幅が広いので2本を真ん中から折り返します
サラシをコルセット替わりにするポイントともいえます。二重折りすることによって固定力や締め具合を調整できます。
先に半反すべてを二重折りにしてください。
二重に半折りした状態
半折り(二重折り)にした状態です。合わせを上、折返しを下と覚えましょう。
合せが上-折返しが下
晒しをコルセット代わりにするときは「合わせが上」「折返しが下」逆にすると時間がたつと緩んできます。上とは胸側です。下が腰側になるように丸めていきましょう。
晒しを丸めていきます
さらしの丸め方を解説します。
画像では、私は左手でサラシを巻くので上記のような丸めかたをしますが、右利きの方は逆巻きに丸めていきましょう。
半反を丸めた状態です
半反を丸め終わった状態です。このように下ごしらえする事で、お腹から腰に向けて巻くときに力も入り、コントロール可能なサラシが出来上がります。
一反で洗替え2本が仕上がりました
一反で2本、洗い替えも出来上がりました。洗濯をしても二重折りが崩れることはありません。洗ったサラシを干すときも簡単です。し乾きが早いのも綿100%の良いところでしょう。
また、使いやすいように丸めてドレッサーに収納しておきます。うっかり逆に丸めると緩んで一日持ちませんから注意しましょう。
腰痛対策-さらしの巻き方
晒(さらし)の巻き方
合わせた方を上にすると緩みにくいですよ。折り返しが下です。
胸骨の下から腰骨と骨盤を固定するようにややキツめに巻いていきます。太もものつけ根のサイド腰骨ふきんでねじりながら折り込んで止めます。
関連記事:美容師ヘルニアさらしの巻き方ズレない緩まないが大切
腰痛対策-晒(さらし)のメリットは汗の吸収性が良いシッカリ固定
腰痛でさらしのメリットは木綿なので汗を吸収してくれます。
コルセットにくらべ柔軟性がありますから、身体の曲線に合わせてピッタリとフィットしてくれます。
慣れてくるとお腹も冷えないので手放せません。
- 汗の吸収率が良い
- コルセットより柔軟性がある
- 肌がかゆくならない
- 骨盤までしっかりと固定できる
- ボディースーツ効果
- お腹が凹む
- ムレにくい
美容師の腰痛-予防法
美容師は腰痛になる人が凄く多い職業です。他人事のように思っていると急にくることがあるので注意してくださいね。予防法を解説しましょう。運動不足や基礎体力が重要です。
腰痛予防1-ストレッチを習慣にしよう
腰痛の辛さは腰痛になった者しかわかりません。美容師の職業ともいえる腰痛…。ひどいと私にみたいにヘルニアになる可能性もあります。
学生時代は運動をして若さもあり身体も柔らかかったでしょう。社会人になり常にスポーツが趣味であれば問題ないかも知れません。
しかし、多くのかたは運動不足になっていませんか? ストレッチを習慣にして普段からこわばった筋肉をほぐすように習慣づけてはいかがでしょう。
特に腰周りってなかなか気づかない場所ではないですか。痛くなってからでは遅いんですよ。ラジオ体操なんかとてもよろしいですよね。
美容院でラジオ体操も笑っちゃいますけど、プライベートの時間やバスタイム、就寝まえにストレッチを心がけてみてください。習慣化すれば腰痛予防になるでしょう。
腰痛予防2-基礎体力を補おう
腰痛予防で意外に見落としがちなのが、上記のストレッチと共に基礎体力の低下もあげられます。学生時代よりも筋力も落ちてきます。
私の場合は、腹筋や背筋の筋力アップも必要でした(過去ケイ)腰痛は基礎筋力にも影響されます。普段からスポーツや格闘技などで鍛えている方は大丈夫でしょう。
腰痛やヘルニアの場合、筋肉が悲鳴をあげている状態ともいわれます。無理な姿勢や不自然な態勢が習慣となって身体に負担がかかってしまいます。
普段から基礎体力や筋トレしてストレッチをしていれば程度、腰痛予防となると医師には言われました。
しかし、なかなか美容師の仕事をしていると家に帰ってバタン!休!なんですよね。
腰痛予防3-不自然な姿勢の改善
腰痛予防対策で大切なのが不自然な姿勢の改善です。どうしても美容師は中腰しスタイルになることが多い仕事ですが、腰痛になる前に、あらためて意識してみてはいかがでしょうか。
従来のシャンプー台は美容師の腰に負担がかかるでしょう。バックシャンプーで改善できれば良いですね。
サロンやお店のルールもあるでしょうが、腰痛予防にカッティングチェアーや椅子を使った作業も必要でしょう。
美容院は鏡のある世界ですから常に自分の姿勢も確認して腰痛予防に注意したいものですね。
「自分は大丈夫!」と過信しているあなた、突然、激痛に襲われて後悔は先に立ちません。
腰痛予防対策-サロン/会社/企業
腰痛の予防対策でサロン経営者は、美容師は戦力なわけですから設備の配慮をお願いしたいですね。「バックシャンプー」必須の時代といってよろしいでしょう。あとは、これからサロンオーナーになる場合、寒冷地では床暖房設備もよろしいかと思います。床暖房はようようなメリットがあるかと思います。お客様にとっても足腰の冷える方々がいます。美容院はどうしても冷暖房設備で乾燥ぎみでしょう。戦力である美容師の足腰の冷えから守る設備投資があれば幸いですね。未だに従来型のシャンプー台設備のサロンの多い事にビックリしています。バックシャンプーが一般的になってきた意図は美容師の腰痛予防の背景にあるでしょう。それにお客様も首の負担が軽減できるでしょう。
腰痛予防対策として、作業のしやすい環境づくりも大切になってくるでしょう。
美容師の腰痛で転職するならどんな仕事があるか選択枠
ここからは美容師が腰痛で転職する場合にどんな仕事があるのでしょう。大きな組織に務めている場合は現役を引退して講師や幹部クラス管理職の道もあるでしょう。
しかし、個人店や小規模クラスで顧客を抱えている技術者はなかなか厳しものがあります。
美容師として続ける場合は関連性の高い資格を活かされた仕事となるとヘアメイクやブライダル関連、またはアイリストやネイリスト、美容部員などが女性の場合はあげられます。
しかし、男性で腰痛となると美容ディーラーの営業かウィッグメーカー、講師、美容学校の指導者、美容企業のマネージメントなどでしょうか。
腰痛の場合は座るの車の運転も辛いことがありますからね。カット専門店などは洗ったり流したりしないのでおすすではあります。
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腰痛は美容師の3大職業病といわれていますがもう一つに手荒れがあります。手荒れ対策の記事です参考になさってください。
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美容師の腱鞘炎に関する記事です。実際に腱鞘炎になられた美容家のメリーPoPo氏の体験から予防法や対策に関することを伺ってみました。
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本記事は美容家のメリーPoPo氏による体験記事です。美容師で腰痛に悩まれる方の参考になれば幸いです。
この記事は美容師の腰痛対策と転職するならどんな仕事?についてまとめた記事です。
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